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ケヤキの梢を見上げながら

遅ればせながらⅢ 新国、バヤ、観てきました

もう10日も経ってしまいましたが、(>_<)
5月20日、新国立劇場バレエ団の「ラ・バヤデール」を観に行ってきました。

遅ればせながらⅢ 新国、バヤ、観てきました_c0145920_16234857.jpg「バヤ」と略して呼んでますが、毎度の超短縮あらすじに挑戦すると、

舞台はインド。ソロルという戦士が、寺院の舞姫(!?)ニキヤと恋仲にあるのに、王侯の娘ガムザッティと結婚することになり三角関係になってしまうという(うわはっ、省略しすぎか)物語です。

ニキヤは王侯とガムザッティの悪巧みでソロルの目の前で殺されちゃうんですが、ニキアの死後、ソロルの夢の中という設定で踊られる「影の王国」のコールドバレエも大好きで、かなり好きな演目なんです。


遅ればせながらⅢ 新国、バヤ、観てきました_c0145920_1624109.jpgで、私なりの解釈でこだわりがあって、ニキヤ以上に、ガムザッティを誰がどう演じるかで、その舞台の“好き嫌い”が分かれちゃうんです。

この日は、
 ニキヤ=ザハロワさん(スヴェトラーナ・ザハロワ:ボリショイ劇場バレエ)
 ソロル=マトヴィエンコ(デニス・マトヴィエンコ:ボリショイ劇場バレエ)
 ガムザッティ=西川先生(西川貴子:新国立劇場バレエ団)
というキャストで、お目当ては西川先生のガムザッティ。
以前の上演のときにもすごくよくて、またまた楽しみにして観に行きました。

ガムザッティへのこだわりっていうのは、
つまり、なんていうか、ガムザッティも根っからの悪者じゃないって思いたい感じ。

ガムザッティは箱入り娘で、「お父様」に決められてソロルとめぐり合わせられたけれど、でもソロルを好きになっちゃって、で、ソロルはニキヤと恋仲だと知ってしまい、「お願い、ソロルのことはあきらめてよお」って“懇願”してるのに、ニキヤが刃向かってきたから(激情して置いてあった果物ナイフを手にしてガムザッティに向かっていくところを侍女に止められる)「殺してやるぅ」っていう方向に進んじゃう、っていう感じ。
なんか、そういうガムザッティなりの心のどきどきを見せてくれないと、ヤなんだ。

だからって殺してちゃうっていうのもひどい話ですが、
でも、ただの強い悪者だとつまんないんだな。

もちろん、強くないと、それもヤなんですけど、そこの微妙なところが欲しいんです。

以前、ボリショイの公演で、ニキヤ=ザハロワさん、ガムザッティ=アレクサンドロワという日のチケットを買ったのに、急遽キャスト変更で、ガムザッティがマリーヤ・アラシュになっちゃったことこがあって、アラシュはよかったけど、なんかザハロワさんのほうが強い感じに見えちゃって、ああいうのは残念ねえ。

その昔、アスィルムラートワのニキヤ、ダーシーバッセルのガムザッティっていうのがあって、あれはよかったなあ。ロイヤルの公演にムラートワが客演したんですかね。ちゃんと調べてないけど。あれがイメージの原点なのかもしれない。


で、西川先生のガムザッティは、そういう私のこだわりをかなえてくれていて、
いいんです。(^^)

ニキヤに媚びつつ、負けるまいとしつつ、哀しげでもあり、でもしっかり強くて!
堪能しました!


ザハロワさんもマトヴィエンコも(あはは、なぜかザハロワだけ“さん付け”。ごめんなさい)
この日はすごくいい出来でした。
ザハロワさんファンには申し訳ないけど、これまで「それほどかあ」っていうような舞台も何度か観たので(いや、もちろんそれでもすごいんですけど)、私の中では、「当たり外れがある」という印象なんですが、この日はすごくよかったです。


影の王国のコールドバレエも、毎度のことながら、素晴らしかった。
なんていうか単純に「そろっている」んじゃなくて、タンリエ一つ、プレパレーション一つをとっても、その一瞬前の呼吸が一緒っていうか。息を合わせる“妙”が、素晴らしかった。あれがコールドの楽しみの究極ですよね。いいなあ。にこにこしちゃいました。


そうそう、この日のブロンズアイドル(黄金の仏像の踊りというのがあって、踊れる男性が踊るモノとして見どころの一つなんです)は八幡顕光さんでしたが、顕光さんも素晴らしかった(21日がグレゴリー・バリノフさん、25日が江本拓さんで、拓さんも観たいなあと思って、25日も行けたら行こうと思ってたんですけど、結局、行けなくて残念でしたが)

熊川くんがその昔、ロイヤルバレエでブロンズアイドルを踊ったとき、ただただすごいと思いましたけど、この日の顕光さんは匹敵するほどでした。彷彿としました。
日本のバレエダンサーも進化してます! 素晴らしい!


ほかに、うちのスタジオから、今年、新国に入ったヤツがいて、正式な契約は9月からなんですが、この舞台から出てまして、ついそっちも見ちゃって。ははは、自分の親心を痛感しました。来月の「白鳥」にも出るようで、今年の「鑑賞皮算用」に「新国の白鳥」は入れてなかったんですが、観に行っちゃうと思います。うん、きっと。


というわけで、新国「バヤ」よかったです。
また、シーズンを空けずに、近々、やってほしいな。

遅ればせながらⅢ 新国、バヤ、観てきました_c0145920_16245877.jpg

by ririe_ex | 2008-05-30 16:48 | 踊り関連
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すぐ忘れちゃうから、忘れたくないことを、書きとめておこうかと思って… (^^ゞ

by ririe
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